中小企業診断士 独学 「独立について2」
みなさんこんにちわharuです。
昨日のブログの続きで 「独立について」の2つ目専門性についてです。
中小企業診断士自体に「特殊技能」というものはあまりありません。
所謂「師業」であれば、特殊技術がありますし、
他の「士業」には、独占業務がありますのでそれ自体が「特殊技能」です。
しかし中小企業診断士は「名称独占」ですから、名乗ることはできても何ができるかあまり明確ではありませんね。
これはやはり不利なのでしょうか。
一昔前ならば確実に「不利」でしょう。
インターネットが発達する以前、なかなか行政への申請方法を調べるのはハードルが高く、「士業」に持ち込むことが普通でした。
今ではご丁寧に「自分でできる!」系のサイトがありますので、「士業」の仕事を奪う脅威となっています。
中小企業診断士は基本的に「自分でできること」をサポートします。
ですが、申請書類のような定型のものがあるわけではなく、10社あったら10社分のケースがあり、方法もすべて違います。
会社の問題は、「売上」なのか「効率」なのか、はたまた「財務」なのか。
客観的に判断し、最適解を探すお手伝いをするのが、診断士の本来の役割です。
ですので、少なくとも診断先の経営者・従業員全員よりもそのジャンルについて「知識と経験」がなければ話になりません。
ただし、全ての領域で「知識が上回る」ことは難しいと思います。
生産管理このみち30年の管理者と「運営管理」のテキストで学んだだけの診断士、どちらが現場を知っているか?といえば答えは明確だと思います。
そこで「専門性」が必要になってきます。
ただそうなると「自分は専門性がないし。。。」と考えてしまうかもしれません。
まず今までの社会人経験の中から「一番の専門は何か」を自問自答することからスタートする必要があります。
私の場合は「営業」でした。
まだまだ33の若造なので、営業経験は実際プロとして行っていたのは5年程度でしょう。
それでも「営業・売上向上」をメインとして、そこからはとにかく「営業」にまつわる専門書をひたすら漁りました。
営業を30年やっている方でも、「営業」にまつわる専門書を100冊以上読んだ方は少ないと思います。
自社以外の営業方法を100社以上研究している方は少ないと思います。
これを専門性と言わずして何を専門性というのでしょうか。
もちろん実地は少ないと思いますが、どんなに「営業」のスペシャリストとして世の中を渡ってきた方でも5社程度が限界でしょう。
もちろん「知識」に終わらせれば、何の役にも立ちません。
膨大なデータの中から診断先に最適な方法はどのパターンなのか。それを提案できると「専門性」として確立していきます。
昨日のブログの中で「案件がある場所にいて」、さらに「専門性」があれば受注確率はぐっとあがります。
ただし、「専門性」がつくまで営業に出ないというのでは本末転倒です。
営業にでる→受注できなかった。→では何があれば受注できたのかを考える→その技能を身につける→営業に出る。
という
PDCAを回す方法(Dから始まるので、Dキャップサイクルとも言われます)が一番の近道です。
何かの参考になれば幸いです。