中小企業診断士 雑談 「ビジネスを立ち上げる」
皆様こんにちわharuです。
この気温のアップダウンには本当に体がやられますね。しんどいです。
さて今日は少々雑談 「ビジネスを立ち上げる」
中小企業診断士が言われるセリフあるあるで
「売れる方法や会社経営のプロなんだから自分で会社つくればいいじゃない」
この言葉に苦笑いすることしかできない場合
「やっぱり本で学んだ知識だけじゃ役に立たないのだな」
と言われてしまいます。
反論の余地のない言葉ですね。
但し「ビジネスを立ち上げる」のと「経営をする」というのはある意味全然別物だと思います。
ビジネスを立ち上げ、一時的な成功を収めるために一番必要なものは何でしょうか。
私は熱意だと思います。
それも「熱狂」と呼べるほどの熱意です。
成功する創業者の方々は熱意が尋常ではありません。
これは私がかつていた芸術の世界に近い気がします。
夢が無い話ですが、芸術の世界では「才能が9割」です。
実はビジネスもこれと同じであると最近気が付きました。
例えば、何を失っても「音楽が大好き」という人がいるとします。
それこそ人生のプライオリティが
音楽>自分の人生(家族やお金などなど)
の方に、音楽の知識で勝つのは難しいでしょう。
いくら努力して「一生懸命、音楽を研究して、それをブログで紹介してアフィリで稼ぐ」と考えたとしても、動機がお金である以上、天才には勝てません。
天才は呼吸をするのと同じくらい自然に音楽を探しています。
そしてある日運命の音楽に出会います。このアーティストの音楽の魅力を世の中に伝えることは命をかけるに値する。そこまでの熱狂に「お金儲けの動機」で戦うには無理があります。
いくら努力してもです。
彼ら天才は寝る間も惜しみませんし、できることは片っ端からやっていきます。
努力でやっている人が同じことをしたら、ほぼ確実に倒れます。
(このベクトルが間違うと「ブラック企業」につながると私は考えていますが、それはまた別の機会に)
お金が動機ではなく、とにかくその音楽の良さを世に知らしめるべく活動を行い、その熱狂にまわりが反応した場合、とてつもないエネルギーになります。
もしその音楽と世の中の流れが衝突した時、大ブレイクがおこります。
売上とか利益とかそんなものは後からついてきます。
もちろんその音楽が彼自身にしか刺さらず、世の中のだれも見向きもしなければ全くビジネスになりません。ただそんなことは天才はお構いなしです。
大なり、小なり大きな成功をつかむ人はこのような気質を持っていると思います。
もちろん程度の差はありますが、ビジネスの種は本来探すものではないということです。
しかしそれではギャンブルが過ぎる。天才に対して、
「この方法なら近道かもしれません」
「1人では限界があります、このような組織をつくってはいかがでしょうか」
「世の中に知らしめるための資金集めのお手伝いをさせてください」
これが、我々コンサルタントの役割です。
それだけビジネスを立ち上げるには熱狂が必要で、よく代替わりがしたときに会社が危機を迎えるというのはこの要因が大きいと思います。
お話させていただくと、私が思っていたより「ボンボンで使えない2代目」というのは少ない気がしました。
ただ、創業者ほどの熱量をもっているかというと難しい。
今、日本に必要なのは「どんでもない熱量をもった人」なのかもしれませんね。
もちろん天才以外が起業して成功しないかというと、そんなことはありません。
ですが、嫌いな事をビジネスにしても続きません。
会社経営は安定するまでは、それこそ寝る間も惜しまず働かなくてはならない場合もあります。
天才は好き100%
普通の人は好き50%+努力でまかなっていくのだと思います。
「これは儲かりそう」
「需要があるからやる」
この気持ちだけで乗り切れるほど、甘くはないと思います。
苦しい<楽しい
から続けられるのです。 逆に天才は苦しいという発想をあまり持ちません。
まずは自分が夢中になれることを探してみるのが近道かもしれませんね。